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Channel: 洋食『マーシュ亭』
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ホントに知らんのじゃ…

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お陰様で毎日忙しくて。
今日のランチも食材は足らんし、仕込みも山積みなもんで30分ほど早めに閉めたんよ。

イメージ 1


ロールキャベツも既に無くなってるし、ビーフシチューも残り僅かだし…。
せめてビーフシチューだけでも作ろうと、シコシコ準備を始めたその時、電話が鳴ったんだわ。
マーシュ亭の前にあるスポーツジムのスタッフからでね。
一人お客様が食事に行くからヨロシク!みたいな。
カレーかハヤシライスぐらいしか出来ない事を告げるとハヤシライスを所望されてね。

イメージ 2

まあ、大切なお客様だし快く承ったよ。

暫くすると店の扉が開いて一人の男性客が入店してきた。
『先程電話した…』

『ああ、ハヤシライスの人だね?』

『ハイ…』

『じゃあ、好きな席に座って!で、普通?大盛り?』

『大盛りで…』


いやね、一見して感じたんじゃが、体つきが素人じゃないんだよね、ってかガチで。
レスラー?
とにかく服の上からでも鍛え上げられた肉体が想像できたよ。
ただ者じゃない…。
アタシャ少し緊張してね。
ハヤシライスを温めながら様々なシュミレーションを試みたよ。
敵は一人。
体重は80?㎏ぐらいか?
寝技に持ち込むか?
はたまた打撃で仕止めるか?
かかとを軽く持ち上げて、膝を少し曲げて、スタンスはヤヤ広め。
前傾姿勢を保ちながら、いつ来るやも分からない敵の攻撃に身構えたよ。
常在戦場!

その男はっつーと、何もするわけじゃなく、静かに料理を待っていてね。
出来上がった腸大盛りのハヤシライスをガツガツ喰らってたわ。
その食べっぷりの見事なこと!
常に戦いの場に身を置いている男であることは分かったね。

んなわけで、何事もなく時間が過ぎて、男は満足そうにして席を立った。
会計を済ませると、領収書を求めてきたんだよね。
yo‐ko様ったら、いつものように何の緊張感もなく対応してたよ(笑)
『宛名は?』

『○○○○』

『ハイ?』

『○○○○でお願いします…』

がたいに似合わず小さな声でね。
領収書を受け取って店をあとにしたよ。

その時、カウンターで昼飯を喰らっていた常連のクミちゃんが言ったよ。
『あれ?日ハムの○○○○じゃないですか?』

『ん?誰それ?』

『知らないの?ファイターズの選手ですよ!』

『全く知らんっ!』

『……』

詳しく話を聞くと、どーやら日ハムの有名選手らしいです、ハイ。
キャッチャーだってさ。
今年から他のチームってか企業に移籍しているらしい。
なるへそ!
どーりでがたいが良いわけだわ(笑)
しかしなんだね、その選手もビックリしたろうね。
アタシもyo‐ko様も全くの無反応だもの。
イヤハヤ、失礼しちゃったよ。
長嶋、王、掛布やバースなら分かるんだけどさ。
ホントに知らんの…。
悪かったね♪
良かったらまた飯を喰らいに来てくださいな!
ムマイカツレツを勧めるよ。
モツロン腸大盛りで♪





鎌倉の八幡宮には良くデートに行ったんじゃが…。


ディナーも頑張るよ♪

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