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Channel: 洋食『マーシュ亭』
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最後まで…

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雪もすっかり無くなりましたなぁ…

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東京と違って札幌は季節の移り変わりがハッキリしております。
それとも年齢からくるものなのか?
木や土が愛おしくて堪らなくなる時がある。
大切にしなければならんのよ…。

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昨日も忙しかった。
有り難いこっちゃ。
食材もゴハンも無くなってしまって、九時前には閉めてしまったよ。
申し訳なかったです。

アタシの尊敬する珈琲屋の社長が飯を食いに来てくれてね。
忙しい中有り難い。
ついつい話し込んでしまうよ。
真剣に仕事と向き合っている人は好きですな。

アタシは珈琲に詳しくないの。
でもね、一応料理人のハシックレですからムマイ珈琲は分かります。
そこの珈琲は『飲む人の事を真面目に考えている』珈琲だと思う。
ただの珈琲好きじゃないと思うよ。

最近の職人さんは仕事の意味を履き違えている気がしますな。
誰の為に作るのか?
どれ程皿に美しく盛り付けても。
どれ程火入れに注意をしても。
どれ程高価な食材を使っても。
食べる人の気持ちにならないと無意味だと思う。
飯を喰らうって行為は人間の生理です。
この人間の生理ってのは厄介でして。
理屈じゃ通らないことも多いんですわ。

男性、女性、子供、大人、若い人、年配者、デスクワークの人、肉体労働者、一人のお客様、複数のお客様、酒を飲む人、飲まない人…、色んな人が飯を喰らいに来るんです。
食べる時間や季節でも変わってくる。
人の好みは千差万別。
だから難しいし面白い♪

モツロン全ての人を満足させることは不可能です。
でもね、百パーセントではないけれど不満足な部分をお客様に『納得』させるのも職人の仕事なんですわ。
その為にはどーしたら良いのか?
それを考えるのが仕事なんだと思う。
そこには長い間培った職人の知恵や人間としての器、度量みたいなものも必要になってくる。
飯屋は飯を喰わせるだけじゃダメなんですよ。
アタシみたいにお客様にオベンチャラが出来ない人間でも、情熱や『気配り』は伝わるんだと思う。
最後は人間性じゃないかと。

無理に嘘で固めるより、厚化粧で誤魔化すより、有りのままの自分を誠実に見せた方が良いと思う。
だから常に全力なんです、ハイ。

料理は盛り付けて終わりじゃない。
食べる人が口に入れてどよのように感じるか?
食べる人が料理を食い終わるまでが責任ですから!
食べ手の最後まで責任を持つのが職人です。




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さて頑張るか!

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