『木沢武男』シェフでございます。
サリーワイルから教えを受けたグランシェフの一人です。
『神の舌を持つ男』と呼ばれる程の鋭敏な味覚の持ち主だったそうです。
氏の著書に『料理人と仕事』がございます。
この本は料理人にとっては『心の栄養の宝庫』でございます。
亡くなった親父も木沢さんの話をよくしていました。
酔っ払って(笑)
一般の方々がよく勘違いをされますが、料理人の生き方って色々なんですよ。
ホテルの料理長、街場のオーナーシェフ、外食企業の料理長、メニュー開発、飛行機や電車の機内食を作る仕事もあります。
数えたらきりがない。
でね、どんな料理人も其々誇りを持っているプロフェッショナルです。
どれがエライなんてありません。
どれ程有名な料理長であっても外食企業、いわゆるファミレスの商品開発をされている人のノウハウや知識には敵いませんよ、ってかマヂで。
テレビなどに出ているシェフ達は、其々理由があって仕事としてやっているだけです。
または宣伝ね。
料理人として優れているかどうかは全く別の話。
イケメンシェフの料理がムマイかどうかは知りませんが…。
一皿の料理を、ただ美味しく作るだけなら誰だって出来ます。
仕事によっては何万食の料理を作らなければならない料理長もいます。
美味しく、安全に、間違いなく、健康的な、リーズナブルな料理をね。
そして、それによって利益を出しスタッフや関係者の生活を支える義務があります。
よく有名なシェフ監修のナンチャラとか売っていますが、その有名なシェフが作っているワケじゃありません。
そこら辺の暴露話をするつもりは毛頭ありませんが、一般の方々にも少し理解をしていただきたいですな。
食品会社がレストランのシェフに色々話を持ちかけてきます。
名前貸しね。
まあ、それも商売かもしれんけど。
ハッキリ言います。
レストランのシェフに何万食もの食品を作り出すノウハウはありません。
そんなに簡単じゃないですよ、料理って。
設備投資だって莫大ですから。