焚き火

今日も一人でｼｺｼｺやっちょります。
何かね、チョコチョコやることが出てくるね(笑)

休みの日に、誰もいない店を眺めていると改めて『小さな店だなぁ』と感じます。

前の店がデカかっただけに余計ね。
不謹慎かもしれませんが、店は商売する場所ではありますが、アタシにとっては『秘密基地』『アジト』でもありますな(笑)
趣味と実益を兼ねてます。
仕込みをしながら、たまにギターを弾いたり。
本を読んだり。
誰か遊びに来たりのすると嬉しくなるよね。
五十のｦﾔｼﾞですが、いつまで経ってもガキと変わらないです。
成長しないね。

それにしても時代は変わりました。
だってさ、アタシがガキの頃に住んでいた『長屋』なんてボットン便所だったんよ、ってか東京でも。
いま考えると信じられないよね。
家族の排泄物が丸見え(笑)
友達の家に行っても同じ。
綺麗事言っても、着飾っても所詮は人間よ。
飯も食えば糞もする。
どんな美人だって同じさ。
んで、見事に『臭い』んだから(笑)
そーゆー人間の丸裸な部分を小さな頃から経験するとしないとでは違うと思うよね。
今は全て隠すでしょ。
何でもかんでも隠すから。
綺麗な便所で糞たれて。
それは構わないんだけれど、いざ素の自分を暴かれた時。
丸裸にされた時に耐えられないかも知れないよね。
偉そうにしても裸になりゃみんな同じだよ。
大して変わらん。
表面だけを見て、裏側にある汚い部分には目をつぶるじゃん。
それじゃ駄目だと思うけどね。


小さな頃の思い出に『焚き火』がある。
昔は冬になるとアチラコチラで焚き火をしていた。
近所のババーが集まってさ(笑)
んで下らない世間話を長々とやるの。
女の長話は昔から変わらんね。
年寄りは病気自慢、薬自慢、嫁の悪口。
そればっかし。
楽しいんでしょうな。
アタシ達子供は焚き火にアルミホイルで包んだジャガイモやらサツマイモを突っ込んで、焼き上がったホクホクの芋をみんなで分け合って食べていました。
近所付き合いもあった時代。
誰の家の子供も知らない人はいない。
どこのお兄ちゃんは中学に入っただの。
あそこの娘はブラジャーつけ始めただの(笑)
もうさ、近所同士で情報は丸裸だもの。
家に鍵なんてかけなかったよね。
酒グセの悪いｦﾔｼﾞがいてさ。
夜中に暴れて、奥さんに手をあげてさ。
そこの子供達が泣きながらうちに助けを求めてきて(笑)
うちの親父がしょっちゅう仲裁に行ってたもん。
昔のホームドラマと全く同じだよ。
『時間ですよ』
『寺内勘太郎』
あの世界。
それでもみんな楽しく暮らしていたよなぁ。

今はさ、なかなか近所付き合いなんて無いじゃん。
でも、うちみたいな飯屋には昔の人付きあいが残ってますよ。
うちが特別なわけじゃないと思う。
小さな居酒屋なんて昔のまんまじゃね？
お客様どうしが仲間みたいになってさ。
面白いよ。
マーシュ亭は『焚き火』みたいなもんです。
それで良いんですよ。



さて、仕込みしよう。
明日は『ホルモンソーセージ』を作ろう！
白インゲン豆の煮込みと一緒にしたらﾑﾏｲぞ🎵