おはようございます。
良い天気の土曜日。
しかしサムイ😒
3月は卒業式の季節ですな。
最近調理師学校の生徒さん達が食事に来られる事が多いです。
イヤね、すぐに分かりますよ(笑)
様子で『どこかの店の小僧さんかな?』『調理師学校の生徒さんかな?』なんてぇのはね。
何か目的をもっている人は仕草に出るもんでございます。
スーパーなんかに行くと、最近は色々と便利な調味料?が置いてあります。
家庭でもプロの味!みたいな(笑)
何かしらの機会で、そーゆーのを使ってみると、どうも塩梅が分からないんです。
塩辛くなっちまう。
アタシ達は素材の方にガッチリ味付けするクセがあるの。
市販の調味料は塩が強いんですよ。
『味付け』を強くしています。
だから塩梅が分からないの。
アタシ達の料理は最終的な味付けが微量ですからね。
この話は長くなるからやめます(笑)
世の中には『名人』と呼ばれる方々がいますな。
名人とは『常に変わらない』ことの意味だと思います。
お客様に変化を悟らせない!と言った方が良いかな。
変わらない結果を出す為には、常に変わる必要があるわけで。
毎日変化する状況の中で変わらない結果を出すには長年の経験が必要になります。
アタシなんざ全然ダメ。
まだまだ修行が足りません。
ガキの頃、父親に連れられて現場に行く機会が沢山ありました。
鉄骨屋さん、ペンキ屋さん、電気屋さん、アクリル屋さん、大工さん、佐官屋さん、ありとあらゆる職人さん達がいましたね。
アタシは職人さん達の仕事を夢中になって見ていました。
皆さんの手が『神様』に見えたもの。
酸素で鉄棒を曲げながら、手作業で綺麗なアーチを作って、寸分変わらずピタリと門扉にハメていき、溶接でチャチャッととめていっちゃう職人さん。
図面を見ながら、どんな形の文字も簡単な下書きだけして刷毛で直接書いていくペンキ屋さん。
今と違って手作業ですよ。
すごい職人さんが沢山いました。
それをいとも簡単にサラッとやってのけます。
当たり前の顔でね。
『あいよ!』ってなもんです。
その姿が本当にかっこ良いんですよ。
ガキの頃のアタシはそんな職人さん達に憧れました。
アタシの周りには名人が沢山いましたね。
レストランに入ってからも同じ。
料理人ふぜいが、何を勘違いしたのか芸術だの文化人だの、ステイタスだのほざいておりますが、アタシから言わせりゃ『バカですか?』ってなもんです。
また叱られるかな?(笑)
飯屋なんてぇのは、お客様が懐具合を気にせず腹一杯ムマイ飯が食えるのが良いんですよ。
職人の技術は見せびらかすもんじゃない。