Quantcast
Channel: 洋食『マーシュ亭』
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3407

どうか頑張っていただきたいです。

$
0
0
料理人になりたての頃、毎日厨房に入るのが恐かったです。
『今日は怒られませんように…』
祈る様に仕事に行きました。
まあ、常に願いは叶うことがありませんでしたが(笑)

30年近く前のことを今でも鮮明に覚えています。
あまりにも毎日怒られるから、終いには麻痺してくるんですよ。
厨房の匂いを嗅ぐだけで気持ち悪くなりました。
仕事を与えてもらっても、恐怖で手が震えました。
何をやっても怒られる気がしてね。

若いうちは、仕事の1つ1つの判断が出来ません。
どこまでやれば良いのか?
やらなきゃ叱られる。
手を出しても叱られる。
もうね、何が正しいのか分からなくなります。
最後は料理長や先輩達の人間性に疑問を持ったり…。
ただのイヂメじゃねーの?
みたいな。

料理人達も、月日と共に若い頃の気持ちを忘れがちです。
『最近の若いやつは…』
なんてね。
でもさ、正直我々の頃と大して変わらないですよ。
ってか、少なくとも私よりはずっと素晴らしいです。
料理長達も、怒るばかりじゃなくて、たまには熱く語ってあげてほしいなぁ。
若い子は夢を語って欲しいんじゃないかな?

私みたいな三流シェフが言うのもなんですが、どうせ怒られるならガンガン手をだしなさいね。
やらなきゃ分からないし。
相手があきらめるまで頑張ってみたら?
喧嘩と同じよ(笑)
やっていくうちに仕事の意味や全体が見えてくる。
そーなると今まで出来なかった事が分かる様になります。
『こいつがいないと困るなぁ…』
と、料理長に思われるまでガンガンやっちゃいなさいよ。
怖がる必要なんてありません。

今、理不尽を体感しておきなさいね。
必ず役にたちます。
継続は力なり。
習慣は第二の天性。
です、ってかマヂで。



鶏肉のファルシ、シェリービネガーソース

イメージ 1


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3407

Trending Articles