Quantcast
Channel: 洋食『マーシュ亭』
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3407

細い糸

$
0
0
『深夜食堂』とゆうドラマがある。
流れる音楽もそうだけれど、何だか温かくて、切なくて、面白くて。
小さな小さな食堂の、小さな小さな『人』の物語。
真田丸と比べるとスケールがまるで違う(笑)

沢山の人との繋りで、やっと自分の店を持ったオーナーシェフも多いと思う。
莫大な資本で、力任せにオープンするレストランとは違い、小さな小さな沢山の感謝や心に支えられて何とかオープンしたようなレストラン。
不安だらけでスタートして、毎日毎日朝から晩まで汗ダクで働く。
夏の暑さも、冬の凍りつくような寒さも、風の日も、雨の日も、沢山の小さなトラブルを精一杯の工夫や努力で乗り越える。
そして、その度に沢山の人達から『心』をいただいて。
それは『お金』には代えられない大切な宝物であります。

深夜食堂の店主は常に店にいる。
主役だから当たり前だけれど、でも物語の主人公は毎回変わる。
この『常に店にいる。』ことがとても大切なわけでして。

レストランを作っているのは店主ではありません。
そこに関わる『全ての人達』がレストランとゆう物語を作るわけです。
その1つも欠かす事は出来ません。

それは店をオープンした時からずっと繋がっているの。
細くて脆い、すぐにでも切れてしまうような『糸』で繋がってます。
太くて頑丈なワイヤーにしたいんですよ。
本当はね。
でも絶対に無理なんです。
細くて脆い糸だから、大切に大切にするの。
それは一度切れたら二度と繋がらない糸だと思う。


毎日料理を作って、yo‐ko様が運んで、いつもと変わらぬお客様達が笑顔で食べている。
みんな細くて脆い、でも大切な糸で繋がってます。
毎日沢山のお客様が来てくれて。
久しぶりに顔を出して下さるお客様もいて。
みんな嬉しそうに食べている。
それがどれ程幸せで有り難いことか。

どんなレストランも同じだと思う。
でも、長い月日の間に忘れちゃうの。
流されたり、目先の欲に目が眩んだり。
糸は簡単に切れてしまうのにね。


メディアや広告代理店は『流行』を作るだけ。
それは一瞬で、しかも無責任なものばかり。
僕達は流行を作るつもりも、それに便乗する気もありません。
文化なんて偉そうに言うつもりはありませんが、もっと深い大切なものを作っていきたいと思う。


さて、本日も頑張ります🎵

イメージ 1


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3407

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>