ススキノのサンスリービルに昔からあるカウンターだけの小さなビストロがある。
『ガブ』っつー、なんともヘンテコリンな屋号。
オーナーシェフの井上さん。
アタシよりも先輩でね。
ここ数年会う機会がなくて。
随分不義理してたんだよね…。
共通の友人達がいるから何やってるかは知っていた。
ってか、相変わらず酒ばっかし呑んでやがるわけだが。
数年前に知り合って、互いの店を行き来する仲だった。
わりと人見知りするタイプなのか、会っても話さないんだよね(笑)
井上さんの料理は、まあ、いわゆる洋食のお惣菜。
小さなきたねぇ厨房で、これまた何とも味わい深い料理を作ってくれたんだよね。
中には子羊のロティみたいな柄じゃない料理も作ってたり(笑)
アタシャ好きだったんだよね。
酒呑みで、いい加減で、何とも自由に生きて、母ちゃんにも色々迷惑かけていたみたいで…。
仲間達も文句言ってるんだけど、何故か沢山の人達に愛されて。
少し羨ましかったよ。
そんな井上さんが一昨日死んだ…。
前の日まで元気だったらしい。
アタシも友人から聞いてびっくりした。
今日、既に出棺したみたいだ…。
そんなに仲良いわけじゃないけんど、何故か凹んだ…。
何故だろう?
少し似ているところがあるからかもね。
むこうもそう感じていたみたいだし(笑)
死んじまったもんは仕方がない。
でもさ、何だか他人事じゃなくてね…。
アタシも別に長生きしたいなんて思ってないし。
さんざん世の中に迷惑かけてきて、今さらね(笑)
そんなに図々しくないよ。
やりたいことやって、好きな酒呑んで、皆に心配かけて…。
仕事だけは誠実にやっていくけどね。
じゃなきゃ生きる資格無し。
井上さん。
まあ、なんつーか、お疲れさん。
もう少し話をしたかったな。
いつかまた、あん時みたいに二人で酒呑みながらスケベな話しでもしましょうや…。
間違いなく、あんたも料理人だったよ。
さいなら。
みっちゃん。
落ち着いたら線香でもあげさせてくださいな。
長いこと不義理してすんません…。
『ガブ』っつー、なんともヘンテコリンな屋号。
オーナーシェフの井上さん。
アタシよりも先輩でね。
ここ数年会う機会がなくて。
随分不義理してたんだよね…。
共通の友人達がいるから何やってるかは知っていた。
ってか、相変わらず酒ばっかし呑んでやがるわけだが。
数年前に知り合って、互いの店を行き来する仲だった。
わりと人見知りするタイプなのか、会っても話さないんだよね(笑)
井上さんの料理は、まあ、いわゆる洋食のお惣菜。
小さなきたねぇ厨房で、これまた何とも味わい深い料理を作ってくれたんだよね。
中には子羊のロティみたいな柄じゃない料理も作ってたり(笑)
アタシャ好きだったんだよね。
酒呑みで、いい加減で、何とも自由に生きて、母ちゃんにも色々迷惑かけていたみたいで…。
仲間達も文句言ってるんだけど、何故か沢山の人達に愛されて。
少し羨ましかったよ。
そんな井上さんが一昨日死んだ…。
前の日まで元気だったらしい。
アタシも友人から聞いてびっくりした。
今日、既に出棺したみたいだ…。
そんなに仲良いわけじゃないけんど、何故か凹んだ…。
何故だろう?
少し似ているところがあるからかもね。
むこうもそう感じていたみたいだし(笑)
死んじまったもんは仕方がない。
でもさ、何だか他人事じゃなくてね…。
アタシも別に長生きしたいなんて思ってないし。
さんざん世の中に迷惑かけてきて、今さらね(笑)
そんなに図々しくないよ。
やりたいことやって、好きな酒呑んで、皆に心配かけて…。
仕事だけは誠実にやっていくけどね。
じゃなきゃ生きる資格無し。
井上さん。
まあ、なんつーか、お疲れさん。
もう少し話をしたかったな。
いつかまた、あん時みたいに二人で酒呑みながらスケベな話しでもしましょうや…。
間違いなく、あんたも料理人だったよ。
さいなら。
みっちゃん。
落ち着いたら線香でもあげさせてくださいな。
長いこと不義理してすんません…。