『お疲れサマンサ♪』
『おっ!どーしたのかね?』
『あのさ、チョッとお願いがあるんだけど…』
『ん?ナニかね?』
yo‐ko様がアタシに頼みごとなんて殆どしたことがありません。
よっぽどの事があったのでしょう。
頼みごとはありませんが『命令』はしょっちゅうでございます。
頼みではなく『指令』です、ハイ。
『なんだ水くさい♪チミとアタシの仲じゃないか。何でも言いたまへ♪』
『ホント?助かる♪実は暫く預かってほしいものがあるの…』
『なんだ?そんなことかね?構わんよ♪しかと心得た♪』
『良かった♪実はこれからカオリンと食事に行くの♪』
『おおっ!そーかね♪たまの休日だ。楽しんできたまへ♪』
『ありがと♪でも本当に任せて大丈夫?』
『案ずるな!任せておきなさい。』
『ホント?』
『武士に二言は無い!』
ってなわけで、喜んで出かけたyo‐ko様。
たまには外食も良いです。
勉強にもなります。
『あっ!!』
『ん?まだナニかあるのかね?』
『後でゴハンもあげてね♪』
『……』
ん?
ん?
ん?
ゴハン?
いったい何のことなのか?
『……』
『……』
『……』
常在戦場
いつもアタシが心掛けていることでございます。
男たるもの、いかなる時にも冷静に行動出来ないようではいけません。
日頃から『ライバルと呼べるのは範馬勇次郎だけ!』と豪語しているアタシでございます。
大丈夫!
なんとかなる!
これまでも何度も絶体絶命のピンチを一人で乗り気ってきたじゃないか!
落ち着け。
落ち着け
先ずは深呼吸だ…。
パニックに陥らない為には、状況を冷静に分析する必要があります。
現在の状況。
敵の数及び戦力。
自分の体力。
置かれている状況。
優先順位…。
よしっ!
もう大丈夫!
ゴハンはメンチカツで良いのか…
名前ぐらい教えて欲しかった…
※少々パニックでございます。
暫くの間サヨウナラ…。