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Channel: 洋食『マーシュ亭』
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噺家と料理人

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ソーセージと野菜のブイヨン煮

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完売いたしました。
有難うございます。
ポトフーは近いうちにもう1度やるつもりでございます。
お客様のリクエストは有り難いことです。
職人冥利につきます、ハイ。
しかしなんつっても手間がかかる料理でして…。
有り難いことに毎日仕事が山積みです。
段取りを考えます。

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最近人気の噺家に『立川談春』って人がおりますな。
アタシと同年代です。
ご存知の通り立川談志の弟子です。
とても上手な噺家でして。
まあ、数少ない本物の芸人さんですな。
アタシは好きです、ハイ。

落語ってぇのは昔から庶民の娯楽でございます。
落語の面白さは、あくまでもアタシら庶民の生活の中にある人間の『業』を面白おかしく物語にしているところにあるわけでして。
今風に言うところの『あるある』ですな(笑)
ですから本来は時代と共に内容が変わらなきゃならないんですよ。
いつまでも古典を昔風にやっていてもウケるワケがない。
玄人気取りの一部の人だけにウケても未来はないですな。
伝統芸能でありながら現代を反映させなければならない。
そこに噺家さんの悩みっつーか難しさがあります。
そこを考えないと能や狂言と同じ道を歩んでしまいます。
だからと言って落語のもつ伝統的な芸を全て変えてしまったら、それはもはや落語ではない。
テレビに出ている芸能人と同じになっちゃう。
編集とテロップがないと伝わらない笑い…。
まあ、見る側からしたら面白ければ良いのかも知れませんが…。
噺家さん達は『落語とは何ぞや?』を常に考えておるんじゃなかろうか?

アタシが落語を好きな理由の1つが噺家さんと料理人はとてもよく似ていると思うからです。
全ての料理人じゃありませんよ。
アタシのような考え方の料理人がどれ程いるのか知りませんがね。
変わらなきゃならないもの。
変えてはならないもの。
本当に難しいと思います。
アタシは古典的な料理が大好きですが、だからといって昔の料理をそのまま作っているワケじゃない。
それじゃただの自己満足だもの。
『あの客はわかっちゃいねーなぁ…』
とんでもない。
わかっちゃいないのはアタシ達の方だもの。
アタシ達の価値観を無理矢理押し付けられたらお客様が可哀想です。

アタシ達は常に『目の前のお客様に喜んでいただく為に存在する!』ってこと。
これだけは間違いないですな。

明日も頑張ろう…。


スタッファー買うかな…(-.-)

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