料理の本等を読むと『肉をソテーして…』と簡単に一言で済ましている場合が殆んどです。
両面に塩、胡椒をする…。
これも簡単に書いてある。
どれ程教科書を読んでも、チョコットレストランで働いても実際の仕事は出来ないと思う。
レストランの料理人は『数をこなす』ことが出来なければ仕事にならない。
肉を焼く。
塩、胡椒をする。
野菜を切る。
ソースを煮詰める。
其々の仕事にはやらなければ理解出来ないコツがある。
状況によってやり方も変わる。
一瞬で判断しなければならない事が沢山ある。
ハプニングは常にある。
ストーブの熱さも、時間が経つ程に変わってくる感覚もやらなきゃわからない。
料理は『過酷な労働』であることを若い人には徹底的に教え込む必要があると思うよ。
地肩を強くしないと生き抜けないと思います。
オーナーシェフを長い間やっている諸先輩方の話を伺うと皆様同じことを言います。
道場と実戦は全く違いますから。
通信教育で黒帯を取った自称空手家の人と同じ。
そんな若い人が沢山います。
正直に言えばフレンチやイタリアンだから誤魔化せる。
お客様は分からないから。
日本料理や鮨、天ぷら等の職人さんは誤魔化しが効かない。
誰もが知っている料理だからバレちゃうんです。
アタシは不器用でバカだから他人様の倍は努力しないとダメなんです。
道のりは長い…(-.-)
4月も全力で頑張るぞい!
色んな事故や犯罪が現場で起こってますな。
料理に限らず。
経験の少ない人に無責任に任せちゃダメよ。
ナンチャッテ職人じゃダメ。
考えないといけませんね。