肉焼きは格闘技。
一発勝負の真剣勝負。
武器は鉄のフライパンのみ。
これが楽しいし、難しいし、一番ムマイと思う。
焼くときに考えるのは、いかに柔らかく、ジューシーに、そして『熱く』仕上げるか?
一人で何十人ものお客様を相手にするから、肉だけ焼いてりゃ良いわけじゃない。
やるこたぁ山のようにある。
家庭料理じゃない。
お客様は木戸銭払ってアタシの芸を味わいに来るんだから。
芸であるいじょう、芸に拘らなきゃならないと思う。
たねや仕掛けはありません。
出来る限りシンプルに。
喧嘩で言うならばステゴロ。
ツマラン機械や、わけのわからん道具だのガスだのを使ったら興醒めだわな。
焼き上がった肉はアタシそのものです。
アタシを食っていただくつもりで焼いてます。
上手に焼けた肉は、何にもしなくてムマイ。
そのまんまでムマイ。
なるべくならデカイ方が良い。
デカイはムマイ!
若い連中はナメている気がするよ。
肉焼きをバカにしちゃいけないよ、マヂで。
仔羊のカツレツ
さて、今日もやるか!