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Channel: 洋食『マーシュ亭』
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花火大会

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夏の風物詩と言えば、ヤパシ花火でございますな。
東京生まれ東京育ち、チャキチャキ江戸っ子のアタシですから、花火と祭は大好物でございます。
ガキの頃、花火大会の夜にはわくわくしてね♪
良いもんですな♪

若い頃、東京は浅草橋のビストロで働いていましてね。
店のすぐ裏に隅田川が流れておりまして。
屋形船なんて粋な商売もやっておりました。
東京の花火と言えば隅田川。
始まりはって言いますと、時は享保十八年(1733年)5月28日、将軍徳川吉宗が前年の疫病と飢餓で犠牲者になった人々の供養と災厄退散を願い両国で水神祭を行ったそうな。
そこで花火を打ち上げたのが始まりなんだそーでございます。
それ以降隅田川の川開きの初日に花火を打ち上げるのが現在まで続いているわけですな。

んで、このとき最初に打ち上げ花火を担当したのが、有名な『鍵屋』とゆう花火屋さん。
それ以来両国の花火と言えば鍵屋なんでございます。

花火のかけ声で『たーまやー』ってぇのがあります。
本来は『たーまやー』『かーぎやー』と交互に叫ぶんですよ。
玉屋ってぇのも江戸の花火屋さんでしてね。
鍵屋の職人が独立して『玉屋市郎兵衛』と名乗ったんだそうです。
で、両国橋の上流から玉屋、下流から鍵屋が交互に花火を打ち上げたんですな。
その玉屋さんは天保十四年に火事の罪を問われまして、江戸所払いになり一代限りで無くなってしまいました。

札幌の花火と言えば豊平川の花火大会でございます。
今年は7月31日の金曜日に行われます。
北海道新聞とUHBが主催だそうですな。
江戸時代の花火大会の費用は客寄せの宣伝のために、隅田川流域の宿屋、料理屋、船宿屋が出すのが恒例だったようです。
その他にスポンサーもいましてね、花火屋さんはデカイ花火を打ち上げる時にはスポンサーの名前を叫んだみたいです。
今も同じで、広告宣伝ってぇのは大切だったんでしょう(笑)

イメージ 1



花火の落語に『たが屋』ってぇのがございます。
隅田川の花火。
金持ちは屋形船や川辺で見物をしていましたが、庶民は両国橋の上から見物をしていました。
花火大会の夜、両国橋の上は橋が揺れるほど賑わったとか。
そこに大工の『たが屋』が、仕事を終えて家路に急いで両国橋を渡っていた。
橋の上は人がごった返しています。
そんな中、たが屋の道具箱の『たが』が外れて、こともあろうに殿様の傘をぶっ飛ばしてしまったから、さあ大変♪
侍と大工の大立ち回りが始まります(笑)
江戸時代、職人のエリートと言えば大工です。
とにかく火事が多かったから、大工は仕事に困らなかった。
中には気の強い職人も多かったみたいですな。

ってなわけで、豊平川花火大会の夜は是非マーシュ亭で飯を食らって下さいな♪

何か考えマーシュ♪

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