昨年は時間がなくて散髪にも行けませんでした。
伸び放題の頭髪はポール・マッカートニーみたいになってしまった…。
久しぶりに店の近所にある散髪屋に行きました。
古くからやっている散髪屋だそうでして。
実は昨年秋に住居兼店舗を改築しました(笑)
以前の『THE昭和』的な店構えが好きでしたが新しい店も素敵です。
親父さんも軽やかに動いておりました(笑)
ご夫婦でやっておられまして。
昔ながらの散髪屋です。
丁寧にハサミで切ってくれます。
店の奥と二階が住居になっておりまして。
小さなお孫さんが元気に騒いでおります。
これが良いのですよ🎵
お客様がたて込んでくると娘さんが手伝いに降りてきます。
シャンプーしたり、髭を剃ったり。
正に『家内工業』でございます。
最近は美容室に行く男性が増えておるようですが、アタシは散髪屋派です。
二時間近くかけて、散髪、髭剃り、マッサージまでしてくれます。
贅沢な時間が流れていく。
昔、まだアタシが小学生の頃、同級生の家が散髪屋を営んでおりまして。
月に一度は散髪に行っておりました。
丸刈りですけどね(笑)
昔の散髪屋ですから、ヤパシ住居兼店舗なんですよ。
ダンディーな親父さんが馬の皮で髭剃りをシャッシャッと研いでね。
あの姿が子供ながらにカッコイイと思ってました。
散髪屋ってぇのは、コミュニティでもありまして。
順番待ちのお客様がコーヒー啜りながら将棋をさしたり、煙草を燻らして新聞を読んだり。
人が集まっていたもんです。
中には、既に髪の毛なんて抜け落ちたツルッパゲのジーサンとかもいてね(笑)
何しに来るのかよくわからなかった。
それでも散髪屋の親父さんは温かいおしぼりで顔を蒸らして丁寧に髭剃りをしていましたよ。
今は少ないけれど、アタシが子供の頃には綺麗な口髭をたくわえているジーサンとかも多かった。
髭の手入れも散髪屋の仕事です。
散髪屋は大人の男達が集まる場所でもありました。
子供はそんな大人達の姿を見たり話を聞いたりして色々学んだような気がします。
アタシがやっている飯屋も、本来はそうゆう場所であるべきなんでしょうな。
親父さんの話だと、散髪屋もどんどん減っているみたいです。
クイックカットの店になったり。
ああゆう散髪屋で働くベテランに見える職人さんも、元は自分でやっていたみたいです。
店をたたんで、食うために仕方なく働いている人も少なくないようですな。
料理人も同じ。
俺のナンチャラ…とかで働く料理人の中にも、元はオーナーシェフだった職人も沢山います。
何だか悲しくなります。
だからアタシはあの店には行かないってか、行く機会もないけれど。
久しぶりの休日を贅沢に過ごせました。
有り難いです。
また今日から頑張りますわ!
『鮨処有馬』
札幌市中央区南3西4
南3西4ビル4階
011‐215‐0998