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Channel: 洋食『マーシュ亭』
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スペイン産子豚の股肉

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只今午前4時。
昨夜から仕事をしております。
チョッピリ休憩中(笑)

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スペインの子豚ちゃんを仕入れました。
後ろ足が三本。

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肉屋さんから連絡をいただきまして。
まあ、たまにはこーゆーのも良いかと。
チョッピリ高いけれどね。

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うちがフレンチレストランならば色々作るんですよ。
前菜とかさ。
シャルキュトリとかね。
パテ、テリーヌ、ジャンボン、何でも作れます。
洋食屋の場合はね。
とにかくご飯のおかずに仕上げたいし。
一品で満足させなければダメだし。
『ハム作ってハムカツにしちゃえっ!』なんて乱暴な事を言うyo‐ko様でございます(笑)
ムマイけれど、スペイン産の子豚を使う意味がない。

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んで、今回は、ってか次回は無いと思いますが『カスレ』を作りました。
大腿骨と豚足でジュドコションをとりましてね。

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それを使って白いんげん豆を煮込んで。
他にも野菜や豚肉やトマトを煮こみます。
豚足もバラして加えます。

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子豚は皮がムマイですからね。
それを生かして1つはバロティーヌ。
レバーやオニオンと一緒に、子豚の肉を皮の部分で巻いていきます。

もう1つは『レバーソーセージ』です。

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子豚とレバーをスパイスでマリネしてから豚の腸に詰めます。

ヤパシこーゆー食材はフレンチになってしまいますな。
とにかく手間がかかりますから、夜中に一人でシコシコやるしか方法がありません。
バロティーヌとレバーソーセージ入りのカスレ。
ムマイと思いますよ。
1500円ぐらいで出せるかな?
後程お知らせいたします。

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色々能書きを垂れようと思いましたがチョッピリ疲れました(笑)

お陰さまで、毎日忙しい日々を過ごしております。
仕込みが追い付かないぐらい。
感謝してます。
でもね、わかっているの。
いつまでも続くわけじゃない。
不本意ですが、こんなに忙しい毎日は続くわけがないです。
世の中そんなにあまくない。
どんなに頑張っても一人じゃ限界がある。
まして才能の欠片も無いポンコツ料理人です。
もっと良いレストランなんか沢山あるし、新しいレストランが出来て、それがうちより良ければお客様はそちらに行きます。
当たり前ですね。
それでも簡単にはやられませんよ(笑)
もがきます。
無駄なあがきなら、徹底的にあがきますよ。
それが世話になった方々への礼儀だしね。

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こんなポンコツシェフですが、最近は若い方々から色々と相談を受けたりします。
なんだか申し訳ない気になります。
半面そーゆー年齢になった自分を不思議な気持ちで感じたり。
かつて、若い頃に憧れたシェフ達は、名もない小さなレストランで毎日毎日、朝から夜中まで働いていました。
全然有名じゃなかったけれど、作る料理はとびきりムマかった。
お客様が沢山入ってましたね。
アタシもそんな風になりたかった。

技術も知識も無いアタシが、若い方々に伝えられる事があるとしたら、それは『料理人の生き様』だとおもいます。
良い意味でも、悪い意味でも、オーナーシェフの『1つのあり方』を、ありのままに見せてあげることしか出来ません。
毎日厨房で鍋を振り続ける事が如何に大変で、でもそれが大切で、そしていつしか『信用』に変わっていくんだと。
こんなポンコツでも何とかやってきたのはそれだけだよ!と。
独立して、ひとりぼっちになって初めて分かる事も沢山あります。

だからね、アタシはお客様の数にはこだわるの。
だってそれしか無いもの。
自分のやってきた評価はそれしかない。
お客様から支持されているのか?
それはレストランが毎日満席かどうかですから。
若い方々の方が分かっているのかも知れませんね。

だからアタシはこだわるんですよ。
どれ程技術があっても、メディアに載っても意味なんか無い。
お客様に支持されているか?
毎日満席か?
それだけが『真実』なんだと思います。

だからもがきます(笑)
ダメになったら潔くやめます、ハイ。


さて、仕事再開!

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