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Channel: 洋食『マーシュ亭』
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幸せ

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世の中には様々な仕事がある。
我々のような料理人も、その仕事の1つである。
仕事であるからには、そこには存在理由があるわけで、料理を作ることにより対価を頂戴して生計をたて、料理を作ることにより社会的な責任を果す必要がある。

料理屋にも色々ある。
一万円のコースを提供する店もあれば、千円の定食を出す店もある。
お客様はその中から好きな店を撰べば良いわけである。

一万円のコースに舌鼓をうつ人もいるし、千円の定食をムマそうに頬張る人もいる。
そしてお客様のニーズがある以上、どちらにも存在理由はある。

うちの店に来るお客様にも色々ある。
普段使いで胃袋と味覚を満たす為に来る人もいれば『月に1度の贅沢!』と言ってマーシュ亭を選んで下さるお客様もいる。
実に有り難いことである。

我々料理人は誰もが常に全力で料理を作る。
それは一万円のコースも千円の定食も同じである。
良い料理人はどんな時にも絶対に自分が不味いと思う料理は作らない。
賄いだってそうだ。
これは全ての料理人に共通する普遍的な価値観である。
プライドと言うほど偉そうなものではなく、料理人とは『そうゆう生き物』だと思って下されば良い。

世の中に様々な仕事があり、沢山の人が其々の人生を必死に生きている。
収入だって上から下までピンキリだ。
しかしどんな人も、金持ちも貧しい人も『飯を喰らう』のは同じである。
『天下とっても二合半』
料理を食べる『幸せ』は同じだと考える。
お客様は自分の生活環境に見合った好きな店で好きな料理を食えば良いのである。
でも我々料理人は変わらない。
料理を作るのは『目の前にいる人を幸せにする』為である。
それはどんな店の料理人も同じである。

当たり前。
当たり前である。
つまり、その価値観が失われたり『逆』であることは絶対に許されてはならないのだ。
人を不幸にする料理は作ってはならない。


ハズである…。


イメージ 1



色々考えさせられる世の中だ……(-.-)


今日もムマイ飯を作ります🎵

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