料理人になるためには若い頃から沢山勉強します。
毎日厨房で働きながら、先輩方の仕事を見て盗む。
鍋や皿洗いをしながら、鍋底のソースを舐め、お客様が食べ終わった皿に残っているソースを舐め。
仕事をしながら体感して覚えます。
休みの日には他のレストランに勉強に行き、運良く気に入られればスタジエさせてもらい。
とにかく料理を覚えたくて必死に勉強します。
料理人はみんなそうやって仕事を覚えてきました。
我々は『本』を読みました。
本しか勉強するツールが無かった。
ギッドキュリネールもレペルトワールも、辻静雄先生の本や村上信夫シェフや小野正吉シェフの本。
アランシャペルもレイモンオリヴェも。
とにかく何でも読みまくりました。
薄給の中から小遣いをためて、食べ歩きや本に使いました。
新宿の紀伊国屋がホームグラウンドだった(笑)
今でも本は読みます。
殆どの本は東京にしまってありますが、札幌にも何冊か置いてありました。
裏に積んである本を引っ張り出して、汚れを拭きました。
店に並べておきます。
もしも興味のある方は手にとって読んでみて下さいませ。
難しいプロの本は出してありません。
家庭的な本や、わかりやすい本だけです。
写真を見ているだけでお腹が鳴りますよ(笑)