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Channel: 洋食『マーシュ亭』
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互いの協力が大切でございます。

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有名なライターであり、また車椅子を必要とする障害者でもある人が銀座のイタリー料理店で入店を断られたとか。
ツイッターでその一部始終を書いて色々と物議をかもし出したらしいですな。

現場にいなかったしツイッターも読んでいないので何とも言えませんが悲しいよね。

そのレストランの店主の気持ちも分かるし。
入店を断られた人の気持ちも分かります。
ただね、ツイッターでぶちまける意味があるのかね?

レストランの店主も詫びを入れたらしいけどさ。
私の想像だけど、その店主も悔しかっただろうね。
いやね、我々は神様でも魔法使いでもないから。
お客様に喜んでいただきたいからさ。
予約の時点で車椅子の事や障害者であることを伝えて欲しいよね。
分かっていれば料理も含めて準備が出来ます。
プロですから然り気無く自然に食べやすい様に工夫も出来ます。
でもね、忙しい時間帯に急には対応出来ません。
店主も憤りを感じたんじゃないかな?
お客様じゃなくて自分のスキルの低さに腹がたつの。
お客様は『大丈夫!何でも良いですよ♪』
と言うかも知れません。
でもね、真面目な職人ほど拘るから。

以前にも話したように、我々が一番ツラいのは『不意討ち』なんですよ。
小さなレストランで少ないスタッフでギリギリの仕事をしていますから。
ましてや知っている人や、自分のレストランに思いを寄せて下さるお客様には精一杯の仕事をしたいしね。
そこら辺を理解してもらえると有り難いですね。

アレルギー持ちの人も同じ。
いきなり言われても対応出来ないし。
料理って複雑な行程を踏んでいますからどこかに入っている可能性もある。
一人のお客様の為に特別な料理を作るには1から全て作り直す必要がある。
当然、食材にも無駄がでます。
でもね、喜んでくださればやる意味があります。
でも中には文句だけ言って『当たり前だ!』みたいな顔をされる人も少なくない。

レストランで楽しく食事をするにはお客様の協力が絶対に必要ですから。
気持ちの無い人には、どんなに美味しい料理を作っても伝わらない。
料理は魔法じゃありません。

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